CELBIC研究会・樋口産業株式会社・林グループ 環境配慮型コンクリートに関する情報交換会レポート ~私たちの仕事が創る福岡の未来~ - 福岡の土木・生コン・物流「林グループ(林ホールディングズ株式会社)」

CELBIC研究会・樋口産業株式会社・林グループ 環境配慮型コンクリートに関する情報交換会レポート ~私たちの仕事が創る福岡の未来~

みなさま、こんにちは!人財開発・広報部です。

先日、林グループ福岡本社にて、CELBIC研究会の皆様、樋口産業株式会社様と「CELBIC研究会・樋口産業株式会社・林グループ 環境配慮

型コンクリートに関する情報交換会」を開催しました。

CELBIC研究会とは、株式会社長谷工コーポレーション様を幹事とする建設業界の大手ゼネコン13社様が構成する研究会で、高炉スラグ微粉

末を使用して、二酸化炭素排出量を削減する環境配慮型コンクリート「CELBIC(セルビック)」の研究開発・普及に取り組まれています。

あなたの暮らしを支える、見えない基盤

毎日通る道路、住んでいるマンション、子どもたちが学ぶ学校。これらすべてに共通するものがあります。

それは「コンクリート」です。

林グループは、福岡で生コンクリートの製造・供給を通じて、皆さんの暮らしの基盤を支えています。

生コンクリートとは、セメント・砂・骨材・水を混ぜ合わせた、建物や道路の骨格となる材料のこと。

工場で製造し、ミキサー車に積み、固まる前に建設現場へお届けする、まさに「生もの」です。

この情報交換会では、福岡生コン業界の現状と展望から始まり、環境配慮型コンクリートの最新技術、そして業界のデジタル化まで、

幅広いテーマについて情報を共有しました。この交換会は、単なる技術発表の場ではありません。

私たちが地域の未来にどう貢献できるかを真剣に考える、大切な機会なのです。

福岡市は人口166万人を擁し、2040年まで人口増加が続く全国でも数少ない成長都市です。

新しい住宅、オフィスビル、道路、橋梁など福岡の発展とともに、私たちの仕事も街づくりの一翼を担っています。

しかし近年、私たちの業界は大きな転換点を迎えています。

それは「環境への責任」という新たな使命です。

未来の地球を守る技術開発

建設業界は、実はCO2排出量の多い産業の一つです。だからこそ私たちは、環境に優しいコンクリートの開発に全力で取り組んでいます。

CELBIC研究会とは、株式会社長谷工コーポレーション様を幹事とする建設業界の大手ゼネコン13社様が構成する研究会で、

高炉スラグ微粉末を使用して二酸化炭素排出量を削減する環境配慮型コンクリート「CELBIC(セルビック)」の研究開発・普及に取り組ん

でいます。

環境配慮型コンクリート「CNC」の開発

林グループでは、企業理念「環境創造企業」のもと、環境配慮型コンクリート「CNC」を開発しました。

CNCは普通ポルトランドセメントの一部を高炉スラグ微粉末で置換したコンクリートで、置換率により3種類を用意しています。

CNC-65:セメント35%・高炉スラグ微粉末65%

CNC-30:セメント70%・高炉スラグ微粉末30%

CNC-45:セメント55%・高炉スラグ微粉末45%

CNCの最大の特徴は、普通コンクリートと比較して30~60%程度のCO2排出量削減を実現することです。

また、発熱量低減、長期的な強度増進効果、塩化物イオンの浸透抑制などの優れた特性を持っています。

情報交換会では、林グループの㈲あわコーポレーションと野方菱光㈱の両工場での取り組みも発表されました。

2023年から本格的な試験練りを開始し、約半年間の試験を経て配合を完成。現在では福岡空港の工事をはじめ、

市内のマンション建設や海釣り公園の工事など、実際の現場で活用されています。

新たな環境配慮型コンクリート「BA+」

2024年のJIS改正により、普通ポルトランドセメント(N)と高炉セメント(BB)を同時に使用する「BA+」コンクリートの製造が可能にな

りました。特別な設備改造を必要とせず、既存の配合との大きな相違もないため、導入しやすい環境配慮型コンクリートとして注目されて

います。CO2削減率は約10~20%程度で、価格は既存の生コンと同等です。

BA+は、普通ポルトランドセメントと高炉セメントを累加計量することで製造され、高炉スラグ微粉末の割合はセメント全量に対して30%

以下に設定されています。フレッシュ性状は既存配合と同等で、JIS規格品として安心してご利用いただけます。初期強度は普通セメントよ

りもやや低い傾向がありますが、長期的には同等以上の強度を発現し、高炉セメントA種相当の品質を実現しています。

林グループでは、このBA+コンクリートにおいて、日本建築総合試験所での日本初のJIS認定取得を実現しました。

これは、私たちが環境配慮型コンクリートの分野で先駆的な役割を果たしていることの証明でもあります。

さらに、樋口産業株式会社様からは「再生骨材コンクリート」の取り組みが紹介されました。

建物を解体した際に出るコンクリート塊を、新しいコンクリートの材料として生まれ変わらせる技術です。

これにより、限りある資源を守りながら、廃棄物の削減も実現しています。これらの技術は、単なる環境対策ではありません。

私たちの仕事は、今日の便利さだけでなく、未来の子どもたちが住む美しい地球を守ることでもあるのです。

地域とともに歩む、誇りある仕事への想い

建設業と聞くと、「きつい」「汚い」といったイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実際の現場は、最新技術とデジタル化が進む、とても先進的な職場です。

情報交換会では、林グループが導入した「GO生コン」システムも紹介されました。GO生コンは、スマートフォンやパソコンから24時間い

つでも注文できるアプリです。従来の電話での受注から、タクシーの予約アプリのように、工場の状況をリアルタイムで確認し注文できる

ようになりました。最適な配送ルートを選択することで、CO2削減にも貢献しています。

私たちの仕事は、決して一人でできるものではありません。

工場の技術者、ミキサー車のドライバー、現場の職人、設計者、そして地域の皆さんなど、多くの人々との連携があってこそ成り立って

います。今回の情報交換会も、業界全体で知識を共有し、ともに成長していこうという想いから開催されました。

一つの建物が完成したとき、そこには数え切れない人々の技術と想いが込められています。

福岡という街が成長し続ける中で、私たちは単なる材料供給者ではなく、「環境創造企業」として地域の未来を創る仲間でありたいと考えて

います。安全で快適な住環境、美しい街並み、そして持続可能な社会──これらすべてが、私たちの日々の仕事から生まれています。

建設業は、人々の暮らしを支え、地域の発展に貢献し、そして地球環境を守る、とても誇りある仕事です。

林グループは技術革新を続けながら、これからも福岡の皆さんとともに、より良い未来を築いていきたいと思います。

私たちの仕事に興味を持っていただけた方、ぜひ一度、現場を見学にいらしてください。きっと建設業への見方が変わるはずです。

ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。

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